angie BLOG

俳優・写真家 日笠圭がたまに更新します。

12歳離れた弟がいる。

産まれてから我が家に初めて来た時

あやし方に戸惑った。

弟がまだ小さかった頃

自転車のカゴに乗せて散歩した。

弟が7歳の頃

俺は実家を離れた。

そして俺が上京した頃

小学生の弟はよく電話口で

最近の出来事をひたすら自慢げに報告してきた。

あまり一緒に暮らしていない。

弟の思春期に俺は近くにはいなかった。

歳の離れた弟の存在は、むしろ息子のような感覚だった。

そして今は二十歳。

俺と話がしたいと、初めて広島から東京の俺の家に来た。

弟が物心ついて初めて二人で遊び、酒を飲み、話をした。

思春期に傍にいれば、何かしら力になれることもあっただろう。

一緒にサッカーをすることもあっただろう。

その頃、妹や母親から話を耳にするだけで

弟と話をすることはあまりなかった。

美容師として社会人となり3年目の弟は少し大人になって

ようやく俺に話を聞きたいと東京にやってきた。

その弟の話や姿は、自信・不安・誇り・驕り・迷い・情熱

様々な感情を携えた10年前の俺だった。

地下鉄に並んで座り、向かいの窓に映る姿は

10年前の俺と今の俺に見えた。

あ~、やっぱり血は繋がっているんだなと

俺と同じような感情を辿って成長している弟をみて改めて思った。

いつもの居酒屋で話をし、俺が尊敬するマスターも話をしてくれ

弟は何だかスッキリしたように見えた。

弟の話は今の俺には青く聞こえ、

俺の話は一回り以上離れているマスターには

まだまだ青く聞こえるだろう。

その頃解らなかったことが

今は解る。

それを繰り返し、悩み、切り開き、人は成長していくのだろうと

改めて弟に教えられた気がした。

広島へ帰る弟を品川駅の改札で見送り、

その後ろ姿を見ていると

幼かった頃の弟と、成長した弟の姿が

映画のように重なり、交互に見えた。

ひまわり












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  1. 2010/08/18(水) 22:38:48|
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